子育てに関わるグループ活動をしているお父さんたちを中心に母親や学生も加わって、平成23年12月「父親ネットワーク北海道」(略称・父親ネット)が生まれました。 父親ネットには、保育所・幼稚園、小学校、中学校、そして地域で父親グループをつくり活動しているお父さんたちが集っています。また、わが子が卒業した後も父親グループのOB会をつくり、学校や地域の子どもたちのために力を尽くしているお父さんたちもいます。わが子に限らず“子どもは地域の宝“と考えて活動を続けているのです。父親たちがつながり、励まし合い、学び合って、子どもたちの未来をつくる―父親ネットは、そんな「仲間づくり」を目指しています。
現在、会員は約40名です。道内各地の会員が集い、活動報告と交流を目的に「全体交流会」を行っています。学習活動を大切にしていますので、必ず子育てや教育に関わる学びの時間を設けています。例えば、不登校の経験を持つ若者や新しい教育実践に取り組んでいる学校・地域の方をゲストに招いて、我々の力量を高める努力をしています。近年は、シングルファザーの問題にも取り組んでいます。厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると全国の母子家庭は123.2万世帯、父子家庭は18.7万世帯となっています。母子世帯に比べて父子世帯は数が少ないこともあり、横のつながりの乏しさが大きな課題です。父親ネットで企画した父子家庭を対象とした学習交流会でも「孤独」の問題が深刻でした。こうした経緯から、平成29年度「北海道社会福祉総合基金」を活用させていただき、「シングルファザー ハンドブック」を父子家庭当事者のお父さんと作成致しました。
「ハンドブック」は、当会で開催した学習交流会でつながった当事者のお父さん3人が中心となり作成しました。身近に子どもの祖父母等が住んでいない状況の父子家庭の経験をまとめ、仲間に呼びかけることを目指しました。孤軍奮闘せざるを得ない父親の具体的な困りごとを出し合い内容を考えました。その結果、4つの項目を取り上げることとなりました。「仕事編」では、子育てしながら仕事を続けることが困難な社会である体験を綴りました。「家事編」では、園の弁当作りで四苦八苦した経験などをまとめました。「子どもの育ち編」では、シングルファザーとしての反省点や戸惑いについて触れています。「相談編」では、一定程度の収入があるため行政の支援を受けにくい現実について紹介しています。 北海道社会福祉総合基金の助成によって、こうしたシングルファザー特有の課題を多くの方に知っていただく冊子を作成することができました。父親ネットのホームページにも全文を掲載していますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思っています。
住所:〒060-0808 札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ2階 市民活動サポートセンター
レターケース No.285
電話:090-3394-5648
ホームページ:https://fathers-net-hokkaido.org/
Email:samajiq@aol.com
代表者:会長 丸山 修
団体設立年月日:平成23年12月17日