理事長は、以前札幌市消防局に勤務しており、その業務を通して外出困難な交通弱者の方々が急増していることを感じていました。そこで退職後、NPO法人さっぽろ福祉支援ネットあいなびを立ち上げ、前職での救急業務の経験を生かしての福祉有償運送を始めました。
また、誰もが地域の中で楽しく共生できる居場所の大切さも日々感じていて、「地域交流サロンくるみな」と「地域交流サロンふじのカフェ&あらいぶ」を立ち上げ、地域共生の居場所づくり活動をしております。
今回は平成30年度に北海道社会福祉総合基金を活用させていただき取り組んだ「貧困家庭支援」「不登校の子ども達支援」「単身高齢者支援」の3つの活動についてご紹介致します。
主に高齢者の協力を得て、貧困家庭の子どもの学習支援と遊び、親子での食育を行い、多世代での食事をして楽しく過ごしています。協力者は元教員、元調理師などの経験を生かして支援活動をしています。多くの協力者は単身高齢者なので孤立防止と生き甲斐づくりにもなっています。
(不登校の子ども達と親支援)
不登校になると「学校へ行かなければいけない」という固定概念や社会通念が学校に行けない子どもや親を苦しめ、毎日辛い思いで過ごしている人達はたくさんいます。そこで地域の協力を得て、子ども達が学校や自宅以外で自主活動や様々なプログラムを楽しみ、多様な学びのできる「子どもの居場所」や「保護者相談会」、親のリラックスにもなる茶話会などを開催し、情報交換ができるような場を設けています。
地域の単身高齢者達が気軽に楽しく参加できる「歌声カフェ」を町内会の協力を得て実施しています。みんなと一緒に会話をしたり、昔の懐かしい歌を歌ったり踊ったりすることにより、単身高齢者の楽しみや生き甲斐づくりと共に認知症や孤立防止にもなっています。 今後もこの様な活動を続け、障がいの有無に関係なく、赤ちゃんから高齢者まで誰もが楽しく集える居場所づくり(地域共生の居場所づくり)を進めていきたいと思っています。
住所:〒005-0032 札幌市南区南32条西10丁目2-3
電話・FAX:011-582-8982
Email:ainabi@apost.plala.or.jp
代表者:理事長 下川原 清美
団体設立年月日:平成18年12月11日
PR:「地域共生の居場所づくり」を理念に設立14年目を迎えました。障がい者や要介護者等の外出支援やその福祉車両を運転する為の福祉有償運送運転者講習、さらには制度外による付添いや除雪等々の生活支援、居場所づくり等の地域交流支援活動をしています。
☆北海道社会福祉総合基金とは
昭和48年に民間福祉事業の進展のために設立された基金です。基金の運用益を活用しながら、道内の児童、障がい、高齢者、地域福祉分野に対する様々な福祉活動を行う団体への助成事業を進めています。